青い花咲く夏の植物

カテゴリー: 楽習館の日々

今日は露草(つゆくさ)のご紹介です。
少し調べただけでもたくさん別名があります。

蛍草(ほたるぐさ)
藍花(あいばな)
青花(あおばな)
移草(うつしぐさ)
月草(つきくさ)※
鴨頭草(つきくさ)※
帽子花(ぼうしばな)

日本でも古来から自生している植物で、万葉集の和歌では月草や鴨頭草として登場し、朝露に濡れながら咲き、昼には萎んでしまう様子から、儚く移ろう恋や移ろわない強い気持ちの歌で使われています。

今朝、楽習館では花弁が露草より2~3倍大きな種の『オオボウシバナ』が咲きました。

 
オオボウシバナは江戸時代中期より栽培されていて、青花紙作りにこの花弁を用いるためアオバナとも呼ばれます。青花紙は友禅染や絞染めの下絵を描くときに使われるもので、この青いコンメリニンという色素は、水で希釈していくと色を失っていく性質で、染色の過程できれいに消えていくそうです。

楽習館では、オオボウシバナが咲いた日にはお花を摘んで、小さな小さな青花紙作りに挑戦します。

uk

蓼藍(タデアイ)の一番刈り

カテゴリー: 楽習館の日々

楽習館では蓼藍(タデアイ)を育てています。
3月中旬に育苗用のポットに種を蒔き、発芽した苗が20㎝くらいに成長する5月、それまで落ち葉や堆肥、稲わらや苦土石灰などを混ぜて丁寧に土づくりをしておいた大きなプランターと畑に植え替えます。藍は水が大好きなので、朝夕たっぷりと水をやります。
そして梅雨が明けた7月17日、すくすく育った藍を刈り取りました。
藍は何度か収穫できるので、最初の刈り取りを「一番刈り」といいます。

刈り取った葉は、天日干しをしてしっかり乾燥させ、藍染めの際に使うために保存しておきます。

一番刈りをした後、葉は再生し1カ月ほどで再び「二番刈り」ができるまでに成長します。成長次第では「三番刈り」も可能です。
同時に、楽習館では、水曜エコクラフトで藍の生葉を使った「たたき染め」もするので、地植えしている藍は刈り取らずにそのまま育てています。

藍は薬効の高い植物なので、古くから解毒や解熱、消炎の漢方、生薬として利用されていたそうです。また、藍で染めた衣類は、消臭、防虫、殺菌作用も高く、繊維を丈夫にする働きもあるのだとか。最近ではブルーベリー以上のポリフェノール含有量や、食物繊維やミネラルも豊富であることが注目され、食品やサプリメントなども活用されているそうです。なんて万能な植物なのでしょう。

梅雨明けの楽習館は、藍葉の収穫だけでなく、柿の葉やゴーヤの収穫と大忙しです。柿の葉は、柿の葉寿司をくるむため塩漬けにしたり、よく乾燥させて細かく刻んで柿の葉茶に。熱中症に気を付けながらがんばりたいと思います。

CK

鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)

カテゴリー: 楽習館の日々

7月の初め頃。
友人の家の玄関先に巣作りに来ていたツバメのヒナが、全員無事に飛び立ったという話を聞きました。

春にツバメの到来を家族全員で迎え、成長から巣立ちまでをこっそり見守っている話を友人から聞くのが、
私の毎年の楽しみでもあります。

ツバメは、ヒナが生まれると、最初に孵化した卵の殻を巣の下に落として、巣を作る場所を提供してくれた
家主さんへ、「産まれたよ!」という報告をしているのではないかと言われているそうです。
それ以外の殻は、他の動物に見つからないようにどこか離れた場所へ捨てに行くそうです。

巣から飛び立つ瞬間に天敵であるカラスに狙われることが多いらしく、友人はご近所に同じように巣を
作っていたツバメが飛び立つのに失敗して落ちてしまったところを、カラスがすかさず咥え去っていくのを
目撃してしまったそうです。
それでも友人の家から巣立った5羽とその他にも10羽ほどのツバメが、くるくると円を描いて無事に
飛び立って行ったそうです。

7月17日からは、二十四節気・小暑も末侯の「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」に入ります。
5月から6月にかけて孵化したタカのヒナが、飛び方や狩りの方法を覚え巣立ちの準備に備える時期。
猛禽類は子育てに時間がかるので、4~5月に産卵し、そこから35~40日ほどの抱卵期を経てようやく孵化し、
さらに1~2ヵ月、親や兄弟とともに訓練を重ねてから巣立っていくそうです。

なぜ、暦にまでタカが登場するかというと、鉄砲の無い時代からタカやワシなどの猛禽類は、
カモやキジ、ハト、さらにはウサギやタヌキまで調達してくる優秀なハンターであり、
世界中の王様の食卓を支えていたからだそうですよ。

一足先にツバメが巣立っていったように、夏の終わり頃にはタカも独り立ちしていくのでしょうか。
小金井でもオオタカ(準絶滅危惧種)は目撃されているそうです。
1羽でも多くのタカが無事に成長し巣立っていけると良いですね。

CK

月桃ってご存知ですか?

カテゴリー: 楽習館の日々

こんにちは!
今日は久しぶりに太陽の暑さを感じる一日でした。
セミも「待ってました!」とばかりに鳴いています。

さて、月桃(げっとう)というハーブをご存知でしょうか?
環境楽習館には今、月桃が元気に伸びています。
月桃は日本では沖縄地方や九州の南部の森や山の中に自生をしていて、地上に出ている茎は2メートルほどにまで伸び、地下茎も含めると全体の樹高は3メートルにもなる大型の植物です。

 

葉っぱは深緑をしていて、生姜の葉っぱと同じような細長い楕円形です。

 

提灯のように垂れ下がって咲く花は春から夏にかけて白やピンク色のつぼみをつけます。ふっくらした見た目で桃の実のように見えることが「月桃」という名前の由来だそうです。9月~10月頃には卵型をした赤茶色の果実をつけます。

月桃の葉っぱは消臭や殺菌、防虫効果があり、タンスの中などに入れて防虫剤として古くから利用されてきました。また、葉っぱの繊維からは障子紙なども作られます。ほかにも、甘くさわやかな香りはリラックス効果もあり、ストレスを和らげてくれるなどの効果も期待できるそうです。精油を抽出したアロマオイルや香料としてだけでなく、乾燥させた葉っぱは健康茶になるなど、健康や美容に効果があると注目されています。

そのお話はまた今度・・・。

月桃の花を見られるのはもうしばらく先になるかもしれませんが、環境楽習館の月桃の様子は今後もご報告させていただきますね!

UK

七夕の由来と伝統的七夕

カテゴリー: 楽習館の日々

雨続きの毎日ですが、明後日は七夕ですね。
七夕は「笹の節供」ともいわれ、平安時代に中国から伝わって宮廷行事として広まり、
江戸時代には全国的に庶民にも伝わり現在に至るまで広く親しまれている行事のひとつです。

「たなばた」というのは、乙女が水辺の機屋(はたや)にこもってけがれを払い、着物を折って神様にお供えし、
秋の豊作を願う禊(みそぎ)行事だったそうです。
着物を折る機械が「棚機(たなばた)」だったことから、旧暦7月7日「七夕(しちせき)」に行われたこの行事を
「たなばた」と呼ぶように変化していったようです。

今年は7月3日(土)と5日(月)に、水乃道(みずのみち)・晴仙さんと掬花さんの
お二人によるワークショップ「墨流しと叶結びの七夕飾り」が開催されたので、
素敵な七夕飾りで七夕の日を迎えることができそうです。

7月7日は梅雨まっさかりですが、旧暦では8月。
国立天文台は、「二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を
含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から
数えて7日目が「伝統的七夕」の日」
と定めているようです。

2021年の“伝統的七夕”は、8月14日。
8月中旬でしたら梅雨も明けてひと月遅れで綺麗な星空を楽しむことができるかもしれませんね。
ぜひ8月14日は東の空を見上げて、琴座のベガ(織女星)と鷲座のアルタイル(牽牛星)を見つけてみてください。

こちらの立派な笹は、東京学芸大学からいただきました。
いつもありがとうございます。

CK