6月は環境月間です。
昨年開催した「環境フォーラム2021 in こがねい」では、
『おおきな木~わたしたちになにができる?~』と題して、プラスチックごみを削減するために
実践している取り組みやアイデアを、参加者の方に自由に書いていただいたメッセージを展示しました。
いちばん多かったアイデアは「エコバッグ」と「マイボトル」を持参することでした。
今ではすっかり「マイボトル」という言葉も定着していますが、1996年にスターバックスコーヒー
1号店が日本に出店した当時、私は“マイタンブラー”という言葉を初めて知りました。
それでも店頭でマイタンブラーやマイボトルでコーヒーを購入している人はそれほどいなかったように思います。
その後、2004年に環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんによって、
日本語の「もったいない」を、世界の共通語「MOTTAINAI」にしようというキャンペーンが広がり、
マイボトルやマイバッグ、マイ風呂敷などが紹介され、もともと水筒やボトル類が大好きだった私は、
マイボトルを持ち歩くようになったと記憶しています。
先日、ゼロ・ウェイストショップで働いている友人に会いました。
ゼロ・ウェイストとは、出すごみを減らすということ。
食品はもちろん、醤油やオイルやワインなどの液体も量り売りで購入できるお店で、使い捨てを前提とした
袋や容器は置いていないので、自分でお気に入りの容器を持参して購入するのだそうです。なんと納豆も
量り売りで買えるのだとか。友人からいただいたおみやげは、そのお店で取り扱っているチョコレートの
お菓子を、瓶に詰めてくれたものでした。
また、楽習館のスタッフのなじみのお魚屋さんは、お刺身のお造りや、お祝い用の尾頭付きの鯛などは、
家にある大皿を持っていけば、綺麗に盛り付けてくださるそうです。そういえば、私が小学生の頃は、
豆腐屋さんやおでん屋さんに鍋を持って買いに行っていたなと思い出しました。
最近は、洗剤やシャンプー、食品の量り売りを行っているコンビニもありますね。
エコバッグとマイボトルは、もうかなり定着しました。
次は、お気に入りのマイタッパーを持って買い物ができるように進めていきたいですね。
ゼロウェイストショップや対応してくれるお店が徐々に増えて行って欲しいなと思います。
CK
かわいらしいムラサキの花が咲きました。
ムラサキは万葉集や源氏物語にも登場するほど歴史のある山野草で、
紫色をした根っこがその名の由来とされています。
万葉集に記されている
「あかねさす 紫野⾏き 標野⾏き 野守りは⾒ずや 君が袖ふる」
という額⽥王の歌に登場する「紫」は、この可憐な花のことを詠っているのですね。
ムラサキの根を乾燥させた紫根(しこん)を使った「紫根染め」という染色法は、
飛鳥時代からあったのだとか。
紫根染めは、藍染め、紅花染めと並ぶ日本三大色素のひとつで、
冠位十二階で最高位を示す紫の色は、紫根を使って染められていたそうです。
貴重な染料ですが、合成染料におされて今や絶滅危惧種となってしまったそうです。
残念ですね。
紫根の採取時期は10~11月頃が最適とのこと。どんな紫色に染まるのか今から楽しみです。
CK
みなさんのお宅の庭木の葉もレース模様になっていませんか?
サンゴジュやミズキ、ガマズミ・・・
楽習館のガマズミは毎年レース模様になります
レース模様をつくっている正体はこの虫
サンゴジュハムシです
せっせとレースをつくっている最中におじゃましました!
ここで簡単に作虫のご紹介をします
・サンゴジュハムシは卵で越冬します
・4月ごろ幼虫となり、葉に不規則な穴をあけます
・5月中旬、土に潜ります
・6月から7月に土から出てきて、成虫としてレースづくりを再開します
・成虫の体長は6~7㎜です
・ずっとレースをつくっているので、人へ悪さをすることはないです
・ただ、レースづくりに夢中になりすぎるあまり、つくりすぎてしまい
ちょっと樹木をボロボロに見せてしまうこともあります
つくりたての一枚を拝借しましたよ
きれいですよね!
本当に器用にレース模様をつくるなぁと感心してしまいます
いくつか並べてみました
左から
一面にふんだんな小さな穴をあけたデザイン
中央に大小さまざまな穴をまとめた柄
大きめの穴を施した模様
穴を控えめに緑部分を多めに残したデザイン
いかがですか?
「レース模様の葉を多くつくられ過ぎて困ってしまう」
「毎年レース模様に飽きてしまった」
そんな声も聞こえてきそうです・・・
夢中になっているサンゴジュハムシが多い場合には
「もういいよ」
と薄めた木酢液を定期的に霧吹きでふきかけていると
その木でつくるのをあきらめてくれますよ
今回は楽習館のガマズミの常連でもあり
レースづくりが得意なサンゴジュハムシをご紹介しました
UK(虫が苦手です)
6月は「環境月間」「海洋環境保全推進月間」
6/5~6/11は「環境週間」
そして、6/5は
環境を守ることについての関心と理解を深め、
環境保全活動を行うことを促進する「環境の日」です
「環境」というとスケールの大きなことと考えてしまいがちです
地球環境や自然保護など、それも大切ですが
そのために何をしたらいいの?
わたしにできることは何?
・・・
そんな時、家や土地、住んでいる地域など
いちばん身近な自分の暮らしのまわりにある環境から考えること
自分の考え方に目を向けることは、もっと大切なことではないでしょうか
わたしはこの機会に自分にとって心地の良い環境を考えてみたいと思います
昨日、小金井市内に住む友人が「ホタルがいたよ!」と
動画を送ってくれました
先日、ホタルの保全活動の話を聞いたばかりで
季節もホタルが現れ始める「芒種」に入り、なんだかわくわくしました
本当は人間が保全しなくても生きものが暮らせる環境が続いたらいいなと思いますが
さまざまな活動がこのような自然環境につながっているんだな、とも感じました
左上のぽちがホタルです
今度は自分の目で探したいと思います
UK
二十四節気七十二候で、ちょうど5月下旬は「紅花栄(べにばなさかう)」と呼ばれ、
紅花が咲き誇る時期だそうです。楽習館で育てている紅花は、5月14日に最初の花が咲き、
まさに5月末の今日は、小さい畑に鮮やかな黄色い花が咲き誇っています。
紅花の黄色い花を摘み取ると、指が黄色く染まります。
紅花は、この黄色い色素が99%で、残りのわずか1%に赤い色素が含まれているそうです。
黄色い色素は水溶性なので、水につけるか水洗いすることで抽出することができ、
その後、弱アルカリ性水溶液を使って赤い色素を抽出することができます。
「東の最上紅花、西の阿波藍玉」ということばがあったように、
紅花は藍と同様、江戸時代の二大染料として重宝されたようです。
ですが、とても高価な紅花は、もとは貴族や武士の間でひろまり、
庶民には藍が親しまれていたのだとか。
藍には防虫の効果がありますが、紅花は血行促進などに効果的だそうです。
かわいらしい花を眺めているだけでも楽しいのですが、
せっかくなので貴重な赤い色素を抽出し、紅花染めを楽しみたいと思います。
CK
日差しが気持ちいい日が続いてますね。
楽習館では畑に植えた紅花に花が咲きました。
去年の秋から育てていたのですが、冬の間は枯れてしまった様な状態でした。
春になったら若葉が出てきてみるみる大きくなりました。
以前つくった烏梅を使って紅花染めをするために紅花の花びらを摘みます。
摘んだ花びらは乾燥させます。
今はまだ少ないですが、まだまだ蕾があるので花が咲くのを待っています。
紅花染めへの道は続きます。
SC
曇や雨の日が続いていましたが、久しぶりの晴れ間に明るい気持ちになりますね。
日光の力は植物だけでなく、人間にとっても大切なんだと感じました。
今年もグリーンカーテン作りが始まりました。
冬の間に作っておいた腐葉土にグリーンカーテン用の苗を植えました。
今年はゴーヤとヒョウタンとトカドヘチマを植えました。
トカドヘチマは初めて育てます。
カドのあるヘチマで、炒めたりお味噌汁に入れたりして食べられるそうです。
左から、ゴーヤ、トカドヘチマ、ヒョウタン、ゴーヤ
と植えられています。
SC
楽習館では毎年、藍(タデアイ)を育てています。
3月下旬に種を蒔き、ある程度育ってきた4月に苗分けをしました。
本日から苗をお分けしております(数に限りがございますので、お早めに!)。
藍の苗は、直植えするかちょっと大きめのプランターに移し替えてください。
とても水を好む植物なので、たっぷり水をあげて育ててみてください。
CK
先日、5月のエコクラフトで「マコモでつくる草縄」を実施しました。
マコモでの草縄作りはみなさん器用作っていました。2本のマコモから1本の縄ができるのはもの作りの原点な気がします。
初めて縄ないをする方も、昔にやったことのある方も縄が綺麗にできました。
その後のブローチ作りも楽しく作っていました。
まだ各日空きがありますので、お申込みお待ちしております。
SC
まだ少し早いのですが、『卯月8日の天道花』というも行事があります。(2022年の新暦では5月8日にあたります。)
一年の農業の始まりに山から降りてくる神を招来する目印だと言われています。
この日に高い竿の先に野山で摘んだ花を束ねて揚げる風習です。楽習館の花は菜の花、アザミ、ハルジオン、ツルニチニチソウです。
身近な花を採ってみると、始めは大したものに見えないのですが、いろいろな種類を束ねていくと素敵な花束になりました。
あまり一般的な行事ではないですが、何か天道花の記憶がある方は楽習館にきて教えてください。
SC