鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)

カテゴリー: 楽習館の日々

7月の初め頃。
友人の家の玄関先に巣作りに来ていたツバメのヒナが、全員無事に飛び立ったという話を聞きました。

春にツバメの到来を家族全員で迎え、成長から巣立ちまでをこっそり見守っている話を友人から聞くのが、
私の毎年の楽しみでもあります。

ツバメは、ヒナが生まれると、最初に孵化した卵の殻を巣の下に落として、巣を作る場所を提供してくれた
家主さんへ、「産まれたよ!」という報告をしているのではないかと言われているそうです。
それ以外の殻は、他の動物に見つからないようにどこか離れた場所へ捨てに行くそうです。

巣から飛び立つ瞬間に天敵であるカラスに狙われることが多いらしく、友人はご近所に同じように巣を
作っていたツバメが飛び立つのに失敗して落ちてしまったところを、カラスがすかさず咥え去っていくのを
目撃してしまったそうです。
それでも友人の家から巣立った5羽とその他にも10羽ほどのツバメが、くるくると円を描いて無事に
飛び立って行ったそうです。

7月17日からは、二十四節気・小暑も末侯の「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」に入ります。
5月から6月にかけて孵化したタカのヒナが、飛び方や狩りの方法を覚え巣立ちの準備に備える時期。
猛禽類は子育てに時間がかるので、4~5月に産卵し、そこから35~40日ほどの抱卵期を経てようやく孵化し、
さらに1~2ヵ月、親や兄弟とともに訓練を重ねてから巣立っていくそうです。

なぜ、暦にまでタカが登場するかというと、鉄砲の無い時代からタカやワシなどの猛禽類は、
カモやキジ、ハト、さらにはウサギやタヌキまで調達してくる優秀なハンターであり、
世界中の王様の食卓を支えていたからだそうですよ。

一足先にツバメが巣立っていったように、夏の終わり頃にはタカも独り立ちしていくのでしょうか。
小金井でもオオタカ(準絶滅危惧種)は目撃されているそうです。
1羽でも多くのタカが無事に成長し巣立っていけると良いですね。

CK