記録的猛暑
7月も半ばを過ぎました。連日の猛暑により熱中症などに気をつけなければいけない日が続き、8月も厳しい夏が予感される今日この頃ですね。
暑さ対策のためにも、楽習館で取り組んでいるグリーンカーテンですが、
最近では、ゴーヤがたくさん実ってきています。
陽の出てる日が多いおかげか、グリーンカーテンは楽習館南側の一面を覆い尽くすほどにまで成長しました。
ここまで育っていると暑さを和らげるという恩恵も大きいのでしょうが、それでも今年の猛暑の勢いはすさまじいものがあります。
今年の暑さは、これまでに経験してきた夏の中でも特に厳しいものであると観測されています。なので、今まで行っていた暑さ対策に加えてもうひとつふたつの工夫をするのがよいかもしれません。
簡単に実践できる暑さ対策でも、そのひとつがもしかしたら身を助けてくれるものになるかもしれません。今年の夏は特に気をつかって酷暑を乗り切るようにしたいですね。
KY
炎天下の水路に
7月も半分まで来ました。最近は30℃を超える日が多く、夏も本番といったかんじですね。
そんな厳しい暑さの中、楽習館の水路にはこんな場面が、、、
シオカラトンボが産卵に来ていました。シオカラトンボというと水色が印象的ですが、メスは黄色くムギワラトンボなんて呼ばれることもあります。この水路では、毎年シオカラトンボのヤゴが見つかります。もしかしたらこのトンボも成長して帰ってきた個体なのかもしれませんね。
水耕の盛んな日本では、トンボはとても馴染みの深い生き物で童謡にも多く登場し、夏~秋の風物詩としても有名です。そんなトンボですが、最近では農薬などの影響で特にアキアカネ(赤トンボ)が減少しているとのことです。
夏の日差しとシオカラトンボ、秋の夕焼けにアキアカネといった昔ながらの風景をこれからもずっと変わらないものにしていくためにも、今見られる景色の中にある自然を大切にしていきたいですね。
KY
風と自然公園施設の関係
台風・温帯低気圧の影響もあり、ずっと風が強い日が続いています。
当館は自然風を利用するというコンセプトを持つ為、施設内に風が通り抜ける様子を体感しています。たまに、物が飛ぶ程の風も吹きこみます…。
さて、当館や隣接する自然園は植樹もされていることから、あまりの強風(台風含め)は植生へダメージを与えることもあります。
景観を損なう危険性がある一方で、”風がどの程度吹いたのか?”の目安としてこうした現象は利用できると考える研究があります。特に、自然を保全するた為に、あまり手を加えることが出来ないような場所では、簡便な風向風速計の情報と併せたより詳細な情報を得ることに役立つものでしょう。
「自然教育園における強風影響区域調査は、風害木発生予測を含めた生態系への影響やその対策を検討する上で極めて重要である。(引用元:菅原,1998,自然教育園の微気象(7)風害木による北寄りの強風影響区域の推定,自然教育園報告29)」。
風の程度や園内の地形等の位置関係によって、軽微なものから幹折れ、根折れ木の程度、分布様態、損傷方向といった情報を得ることができると示唆されています。ただ、ここまで本格的な調査は根気を要する作業でもあるようです。
これから台風も来ると思われますが、そうした観点で施設内の自然を観察すると、自然との上手い付き合い方が見えてくるかもしれません。
KI