【中止】【講座】「ドキュメンタリー映画『福島桜紀行』上映会&監督・出演者トーク」開催
※本講座は新型コロナウイルス感染予防のため、中止となりました。(2/26)
防災×環境講座・3.11復興企画
「ドキュメンタリー映画『福島桜紀行』上映会&監督・出演者トーク」
まもなく東日本大震災に伴う原発災害から9年が経ちます。福島の桜を巡ったドキュメンタリー映像を鑑賞し、監督や出演者をゲストにお話を伺い、当時の福島と今の福島について、学びます。
日程:2020年3月14日(土)午前10時から正午
会場:環境楽習館
登壇:鉾井喬さん(美術作家・作品監督)
原田雄一さん(元浪江町商工会長・作品出演)
野呂美紗貴さん(東京学芸大学大学院)
司会:宮下美穂さん(NPOアートフル・アクション事務局長)
参加:無料
申込:不要(当日直接会場へお越しください)
問合先:小金井市環境政策課環境係(℡042-387-9817)
「福島桜紀行」
福島県内を横断する桜前線を追いかけ、桜の咲く風景と桜に関わる人の声を記録した紀行ドキュメンタリー。なかなか復興の進まない避難区域、徐々に客を取り戻しつつある観光地、本来の魅力である日本の原風景や素朴な人柄を日本人なら誰もが共感できる「桜」を通して描写する。PFFアワード2016入選、映画祭、自主上映など各地で上映会を開催中。
<登壇者紹介>
・鉾井 喬さん
神奈川県出身。東京藝術大学デザイン科立体工房非常勤講師。風景をテーマに見えない存在を視覚化する美術作家。
2010年にNHKに入局し、震災当日はカメラマンとしてヘリコプターから仙台平野を襲う大津波を撮影・中継した。映像は世界中に放送されたが、一方で人びとを安全に避難させるためにできることがあったのではないかと葛藤も感じたという。その後NHKを退職し、福島を拠点に制作活動を再開する中、浪江町で桜の手入れを行ってきた原田雄一さんとの出逢いをきっかけに『福島桜紀行』を制作。 一方で、風で動く立体作品を制作。自然界に持ち出してそのフィールドに吹く風を映像として記録するという、映像と立体作品の双方を発表している。
現在、西会津村にて個展開催(〜5月10日)。
・原田 雄一さん
浪江町に1925年から続く「原田時計店」の3代目。浪江町商工会元会長。
震災後、まちづくりNPOを立ち上げ、原発事故で各地に散り散りになった町民が集う機会としてお祭りを開催したり、住民参加のまちづくりワークショップを行うなど、町のコミュニティの維持のために奔走して来た。
2017年に二本松でお店を再開し、県内外に避難した特に高齢のお客さんのところへ補聴器の手入れに出向く。同時に、娘さんご夫婦が2018年につくばに開店した眼鏡店「GLAN GLASSES」と行き来し、新しい場所での事業展開にも尽力している。
そのほか、復興の視察に町外から訪れる人々を案内し、コミュニティという視点から原発事故被害の本質を問い続け、震災での教訓を広く伝えている。
・野呂 美紗貴さん
埼玉県出身。東京学芸大学大学院修士2年。環境教育を専攻。
人間の視点から環境教育とは何かを問う原子(はらこ)研究室に所属し、人と自然、人と社会、人と人の関係などについて探究。
修士論文では、海で生活・生業を営む人やその町、子どもの海での生活体験、漁業体験に関心を持ち、震災前に原田さんら浪江町商工会が中心となって、まちおこし事業として立ち上げた「浪江町教育旅行」についての研究を行った。2010年に町内の津島小学校の子どもたちを民泊で受け入れた、浪江町沿岸の請戸地区の漁家や、送り出した学校の校長先生などを対象に、当時の子どもとの交流や、震災後の経過をたずねてまわった。
そのうちのある漁家を原田さんと訪ねる際、震災前の町の取り組みに関心をもたれた鉾井さんが同行したことが、鉾井さんとの出会いのきっかけである。
作品の予告動画はこちらから。
※詳細が決まり次第、随時このページで情報を更新していきます。