1月のエコクラフト「わらで作る卵ツト」
12/11(土)環境講座『まるごと柿づくし2』を開催しました
秋の果物の代表格ともいえる柿。昨年の環境講座「まるごと柿づくし」では、柿渋による染物を通して“つくって”“食べて”“塗って”柿の魅力にせまりましたが、柿のすばらしさをまだまだ語りつくせていない!と、今年は第二弾
「まるごと柿づくし2」を開催しました。
今回は、防虫・防腐・防水効果に優れている柿渋をうちわに塗って「渋うちわ」を作りました。
すっかり寒くなってきたというのに、うちわ?とお思いかもしれませんが、和紙に柿渋を塗ることで耐久性が高まり、破れにくく燃えにくい渋うちわは、れっきとした台所道具なのです。

竹骨に白い和紙を貼ったうちわに、手早く丁寧に柿渋を塗ります。
今回、うちわの竹骨だけを調達して、和紙はこちらで1枚1枚張ったのですが、うちわも破れてしまったものや
柄が飽きてしまったものは、捨ててしまわずに紙をはがし、竹骨は残しておいて、そこに好きな和紙や布に張り替えるとまた愛着のあるうちわができ上りますよ。

うちわを乾かす間に、和紙造形作家の晴仙さんにご指導いただき「紋切り」に挑戦。

「紋切り」とは、江戸時代から庶民の間に伝わって楽しまれていた切り紙あそび。
みなさんそれぞれ気に入った紋をいくつか選び、アートナイフを使って細かいところも丁寧にカットしていました。
カットして折りたたんだ紙をゆっくり開くとパッと浮かび上がる模様に、自然と明るい声が上がりました。

紋切りをうちわに貼り付けて完成です!

そして、おいしいおやつの時間。
楽習館の柿の木から、葉っぱは梅雨明けに収穫ししっかり洗って干して柿の葉茶に。
渋柿は吊るして干し柿にしておきました。今年は柿のなり年で170個もの渋柿をつくることができました。
柿の葉茶は、戦後の厳しい食糧事情の中、人々の栄養不足を補うために飲まれるようになったというだけあって、
ビタミンC(加熱加工しても成分が損なわれないプロビタミンC)、ポリフェノール、タンニン、ルチン、
カリウム、葉酸、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄をはじめ、栄養成分がたっぷり含まれているのです。

お菓子はフードコーディネーターの江端さんに、この講座のために干し柿のきんつばと、干し柿サンドを考案していただきました。どちらもとてもおいしくて、参加者の皆さまからご好評をいただきました。干し柿もレーズンのようにドライフルーツとして気軽にとり入れていけるのだなと感じました。そして、お菓子の下に敷いてあるハランには「ますます」というおめでたい意味のある紋切りを晴仙さんにほどこしていただきました。
渋柿の木が1本あるだけで、実は干し柿と柿渋に、葉はお茶にと、日常がとても豊かになるのですね。もし身近に柿の木がある方は、この1本で何が楽しめるかと考えて、ぜひ活用してみてください。
環境フォーラム2021 inこがねい 『くらしの歩みで明日をつくる!』を開催しました
11/17(水)~21(日)・23(祝)まで環境フォーラム2021 inこがねいを開催しました。
環境楽習館では「水引のラリエット」「一斗缶ロケットストーブ」のワークショップとガーデンシュレッダーとミニキエーロの体験会を実施いたしました。

水引のラリエットのワークショップではたくさんの方が参加されました。
難しそうに見えるので、はじめは不安そうにしていた方も作り始めると皆さん楽しそうに作られていました。

出来上がりラリエットを着けて帰られる方も多かったです。
好きな色を選んで作ったので、皆さんとてもお似合いでした。

一斗缶ロケットストーブは金切りバサミやインパクトドライバーなどを使って作り、最後は燃焼実験をしました。
講師の方のお話を真剣に聞いていました。

力のいる作業が多かったですが、皆さん時間内に最後まで作り終わりました。

ガーデンシュレッダーを体験して、太い枝が小さなチップになっているのを確認しています。

ミニキエーロは使い方や土の状態を見てもらいました。その中で現実的な質問や意見が多くでていました。
今回のフォーラムにたくさんの方が参加していただきました。
この環境フォーラムが、参加された方の暮らしに少しでも溶け込んでいけたら嬉しく思います。
SC