小金井市環境楽習館

東京都小金井市にある環境配慮住宅型研修施設「小金井市環境楽習館」です。

7/3(日)環境講座「みる・きく・つくる 野川の虫のおはなしとホタルかご」を開催しました

投稿者:小金井市環境楽習館

生物多様性と生態環境の保全活動をなさっている生態計画研究所の高橋利行さんに、私たちにとって
いちばん身近な川・野川について、そこにくらす虫たちとその生育環境についてのお話をうかがいました。

野川の周辺を観察するだけでも数多くの生物を観察できることや、野川の生態系を守るため、
ギンヤンマなど水辺を好む生物のためには池を覆うガマをあえて刈り残すなど、虫と共生するために
様々な配慮がされているということを知ることができました。また、この時期、野川周辺でもちらほ
ら見ることのできるホタルですが、日本に生息するホタル約50種(世界ではなんと2700種類!)の
ほとんどは陸生で、水辺で暮らすのはたった2種類なのだとか。“ホタル=美しい水辺”だと思っていた
ので、野川だけでなく、周辺の環境にも目を向け、少しでも多くの生物がくらしやすい環境を守って
いけたらと感じました。

虫に関する興味深いお話を聞いた後は、麦わらを使ってホタルかごを作りました。

麦わらを折り重ねていくと巻貝のような美しいらせん状になっていくのがなんとも不思議です。
作る方の手のくせによって、細長い塔のような形になったり、モスクのてっぺんのような丸み
を帯びた仕上がりになったりと、参加者のみなさんの作品も三者三様でした。

ここ多摩地域でも、かつては小麦を栽培する農家さんが多かったことから「ホタルが飛び始めたから
かごを編もう」と、ホタルかご作りに取り掛かる人も多くいたそうですが、今では作れる方も少なく
なったそうです。
現在はプラスチック製の虫かごがほとんどですが、このような趣のある美しい民衆的工芸品が失われ
ていくのは残念でなりません。講座参加者の中には小学生も何名かいらっしゃって、根気のいる作業
に苦戦しながらもホタルかごを完成させていたので、彼らが大人になる頃、この民芸品を憶えていて、
たとえ作り方は忘れてしまっていても、せめてこれが何をするために使われていた道具だったのかを
次の世代へ伝えていってくれたら嬉しく思います。

「小金井の虫と生きもの・描画展」

投稿者:小金井市環境楽習館

7月3日(日)環境講座「野川の虫のおはなしとホタルかご」で講師をしていただいた
イラストレーターでもある講師の高橋利行さんによる「小金井の虫と生きもの・描画展」を
令和4年7月3日(日)~7月31日(日)まで開催しています。(申込み不要)