月桃茶
二十四節気の冬の最後を締めくくる「大寒(だいかん)」に入りました。
寒さが一段と厳しい時季ですが、「立春」はすぐそこです。
さて、一か月ほど前のお話になりますが、楽習館にある月桃の葉を細かく切って乾燥させました。

いい香りに満たされつつ乾燥させてできたのが月桃の乾燥茶葉です。私は数年前から白湯のおいしさにはまり、水筒には必ず白湯を入れています。今日ももちろん白湯を持ってきましたが、なんとなく香りが欲しくなり、月桃茶を淹れてみることにしました。

「10分ほど煮だし、その後10分ほど蒸らす」という工程を過ごす間、再びいい香りに包まれながらこの記事を書いています。月桃に含まれるたくさんの成分の中でも、抗酸化作用やこれからつらい花粉症などのアレルギー改善の効果が期待できる「ポリフェノール」は驚異的で、それを十分に引き出すために大切なのは”蒸らし”時間です。月桃茶は少し調べるだけでもたくさんの効能があることがわかります。
そろそろ”蒸らし”の10分が経つ頃です。

少しスパイシーな風味があり、冬はミルクやはちみつを足すとホットミルクティのような味わいになるそうですが、ミルクもはちみつもないので今日はそのままいただきました。
今の季節に嬉しいのは、月桃はショウガ科なので身体を温める作用があり、冷え性の改善や便秘の解消も期待できます。リラックス効果で、寒くて縮こまってかたまった身体もほぐれていくのを感じます。
ほかのハーブティとミックスしてみたり、夏は冷やしてレモンと一緒にすっきりと爽やかな味で楽しんだりと、季節によって変幻自在の万能茶なので、機会がありましたらお試しくださいね。
UK
施設の観測データ(10月~12月)
施設では、室内外の気温と湿度を3回(9時、13時、17時)計測しています。
2022年10月から12月までの1ヶ月ごとの平均値をお知らせします。
※冬期の暖房設備に不具合がある状態での計測値になります。

雪下出麦
新しい年を迎えました。本日から楽習館も開館しています。
今日、1月5日までが二十四節気の冬至の末侯「雪下麦出」にあたります。
「ゆきくだりて むぎのびる」とか「ゆきわたりて むぎのびる」と読み、
降り積もる雪の下で麦が目を出す時期という意味です。
二十四節気は最近よく見聞きすることが増えましたが、
七十二候は、情景を思い描くことのできるその響きの美しさにハッとしてしまいます。
冬至が過ぎ、明日、1月6日からは「小寒(しょうかん)」に入り、
どんどん寒さが厳しくなっていきます。
小寒とは「寒の入り」のこと。
この時期は、「寒仕込み」という言葉があるように、
味噌やお酒、醤油、寒天などを仕込むのに最適の時期とされています。
1年前のちょうど今ごろに仕込んだ味噌は我ながら上出来で、
シンプルなお味噌汁も主役級の美味しさに仕上がります。
今年も味噌の寒仕込みをしたいなと思っています。
CK

クリスマス
今日はクリスマスですね。
コロナ禍前は華やかなイメージがあったクリスマスですが、意外と街は静かな気がします。家族とゆっくり過ごす人も多いように感じました。
楽習館の年内最終開館日は明日になります。今年の一年間もとても早く感じました。毎回驚かされることはありますが、コロナのある日常に少しだけ慣れてきましたね
今年も楽習館に足を運んでいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

少し早いですが明日しめ飾りを飾ります。
SC
正月事始め
暦の上では12月13日は「正月事始め」といい、天井や壁のすす払いをしたり、門松にするための松や煮炊きするための薪を集め、年神様を迎える準備を始める日とされています。
楽習館でも大掃除をしました。

天井や梁のすすをはらい、窓や床、天井を水拭きし、網戸を洗いました。

樹木を剪定し

枝はウッドシュレッダーで細かくチップにして土の上にまきました。
チップをまいておくと、あとから生えてきた雑草も簡単に抜けるのでおすすめです。
楽習館の内も外もきれいになったので、お客様が持ってきてくださったモミの木でスワッグを作り、恒例のしめ飾りも作りました。年神さまをお迎えする準備を進めながら、師走の手仕事を楽しんでいます。
CK
水仙
今日も日中は暖かく、はけ上広場からは楽しそうな声が聞こえてきました
楽習館の窓から眺める木々も装いを変えています
よく見ると、コブシの木には膨らみ始めたつぼみもあります
楽習館の梅の木の下には日本水仙が咲き始めました

とてもいい香りがしています
日本水仙とはいいますが、原産地はスペインや北アフリカなどの地中海です
日本へは平安・鎌倉時代より古い時代に、人の手によって運ばれたのではなく
球根が流れ着いて野生化したという説もあります
地中海からシルクロード、中国から日本へ・・・長旅です
冬の寒さにも負けず、ピンと伸びて、雪の中でも花を咲かせることから
北陸地方では「雪中花」とも呼ばれるそうです
花の少ない冬の間、かわいらしく咲く姿がとてもうれしいです
UK
真竹のはしご
真竹を組み合わせてわら縄で縛ってはしごの完成!

真竹とわら縄
このはしごは土に還るものだけでできています

そこに先月から干してある干し柿を吊るし替えました
干し柿もできあがりに近づいてきています
近づくと
ほんのりと干し柿の香り
今日はぱらぱらと雨が降ってきたので
室内へ避難中です
UK
ガマズミ酒
楽習館の玄関脇にガマズミの木があります。
春には真っ白な小花の集合体を枝の先にたわわに咲かせます。夏には緑の濃い葉が生い茂ります。秋には太陽に照らされて宝石のように輝く真っ赤な実がなります。ガマズミは四季を通して美しい姿を見せてくれます。
2,3年前から実がなりだしたので、今年は初めてガマズミ酒を作りました。
まずはガマズミの実を収穫します。

この小さな実を一つずつ取っていきます。

綺麗洗って乾かします。

氷砂糖とお酒を入れて完成です。
一か月から三か月間でできあがります。
自然の恵みとは、有り難いものです。
SC
干し柿づくり
日増しに朝夕寒くなり、乾燥も気になるこの頃・・・
今年もこの時期になりました、干し柿づくり。
剪定もかねて、渋柿の収穫をしました。

去年の豊作とまではいきませんでしたが
今年も楽習館の柿の木は100個以上の実をつけてくれました。
(ありがとう!)

枝をT字形に残して切ってあるのは、
干すときにひもの縒りの間にひっかけるためです。
皮を残さずきれいにむくのは、
残った部分の乾燥が遅れるのを防いだり、水分を蒸発しやすくするためです。
さて、準備完了!
ここからは干す作業になります。
柿どうしがくっつかないように高さをかえながら
ひとつひとつ丁寧に干していきます。
ジャン!!

今年は94個の渋柿を干しました。
渋柿は甘柿に比べて糖度が高く、果肉の品質も優れたものが多いとされています。
時間をかけて干すことで、渋が抜けていきます。
奈良時代には作られていて、平安時代には祭礼用のお菓子とされていた干し柿。
日本に渋柿しかなかった時代に、その渋を抜く方法を見つけ、
その先にある甘味を発見して、貴重な保存食・嗜好品として利用してきた先人の知恵は
各地で普及し、代々受け継がれてきました。
干し柿は、食物繊維やカリウムを豊富に含んだ日本の伝統的なドライフルーツです。
1ヶ月後、おいしく出来上がるのが楽しみです。
UK
難再生古紙ってどんな紙?
楽習館には難再生古紙拠点回収ボックスが設置されています。
館内にあるため、開館時しか回収できませんが、「近くになかったから助かります!」と言っていただけることもあり嬉しく思います。

ところで「難再生古紙」とは、どのような紙のことかご知ですか?
「ざつがみ」と呼ばれている古紙は、新聞、雑誌、段ボール、牛乳などの飲料の紙パック以外の、リサイクルすることのできる紙類のことを指します。例えば、チラシやパンフレット、お菓子などの包装紙、紙箱、紙袋、メモ用紙、手紙、ラップの芯などは「ざつがみ」にあたります。
「紙」と書かれているのにざつがみで出してしまうと、再生されにくいものが難再生古紙。
難再生古紙は、おもに以下のものが含まれます。
●防水加工された紙 ●内側がアルミ加工された紙パック
●感熱紙 ●写真 ●紙製の卵ケース ●紙製緩衝材
●カーボン紙、ノーカーボン紙

家庭でよく出そうな難再生古紙というと、一番多いのはおそらくレシートでしょう。
続いて宅配便の伝票や、ヨーグルトやアイス、カップラーメンなどの紙カップ、
ビールの6本パックのパッケージなどがよく出るかもしれません。
写真やインクジェットプリント用紙、家電を買った時などに本体を保護するために入っている
複雑な形の緩衝材、あれも難再生古紙となりますね。
これまで可燃ごみとして黄色い袋に入れて捨てていた紙ごみたちも、きちんと分類して
難再生古紙回収ボックスに入れれば資源として生まれ変わります。
まずは、難再生古紙用の袋をひとつ用意して、その袋がいっぱいになったら、
緑のボックスに入れにきてみてください。
CK