設立趣旨

私たちのまち小金井市は、武蔵野台地の南西部に位置し、古多摩川が形成した高低二つの段丘に広がっています。段丘をわける国分寺崖線(はけ)の緑や湧水、野川の水辺空間、先人が築いてきた玉川上水や屋敷林、広大な小金井公園など、自然環境に恵まれたこの地で、子どもから高齢者まで多世代が暮らしています。 しかし、今日の経済成長を支えてきた大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムによって、身近な自然の減少や環境汚染、地球温暖化など、様々な環境問題が発生し、人と生物の生存基盤を脅かすまでに至っています。さらに、2011年に起こった東日本大震災は私たちに本当の豊かさとは何かを問い直すきっかけとなり、暮らしの見直しを促しています。

小金井市には、環境基本条例に基づき設立された小金井市環境市民会議など、多くの環境関連の市民団体があります。小金井市環境市民会議は、「みず・みどり・いきもの・ひと」をつなぐ環境活動を行ってきました。しかし、活動開始から10年を経過するなかで、活動の範囲と内容の双方において、従来の任意団体では出来ることに限りがあり、小金井市環境市民会議と連携した法人組織を設立し、地域の環境活動推進に力を注ぐことが必要になりました。 
この新たな法人組織の設立により、地域の子ども達をとおして未来に働きかける環境学習支援プログラムの開発と人材育成を行うとともに、様々な環境問題に対し、すべての市民が生涯学習としての環境学習に参加し、取り組む機会と場を提供します。そして、そのような活動を通じて、人と人とのつながりを深め、人と自然とが共生する循環型まちづくりを目指します。 これらの取り組みを、行政や教育機関、多くの市民団体などとの協働を積極的に進める小金井市環境市民会議等と連携しながら推進します。そのうえ、法に定められた運営や情報公開を行うことで、社会的信用を得て、組織活動の充実と発展を図ることを目的に、「特定非営利活動法人 こがねい環境ネットワーク」を設立し、活動を展開していきます。

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